2025年6月21日
─ “肋骨が開く”とお腹が出る解剖学的理由とは?
「体重は増えていないのにお腹だけ出る」
「下腹のぽっこり感がどうしても消えない」
こうした悩みを抱える女性の多くが見落としているのが、**“内臓下垂”**という問題。
内臓下垂は一般に骨盤底の筋力低下と結びつけられますが、実はその“スタート地点”にあるのが肋骨の位置と可動性です。
今回のテーマは「内臓が下がる構造的なルート」に着目し、
肋骨・横隔膜・姿勢との関係から、美しいお腹ラインの再構築に必要な知識を解説します。
内臓下垂(visceroptosis)は、胃・腸・肝臓・子宮などの臓器が、
本来の位置よりも下に垂れ下がる状態。この下垂によって、
お腹が前に突き出る
便秘・むくみ・冷え性
呼吸の浅さ・疲労感
骨盤底筋群の過緊張 or 弛緩
といった不調が慢性的に起こりやすくなります。
横隔膜(diaphragm)は肋骨内側からドーム状に張る筋肉で、
その形状と張力が内臓の物理的な支えとなっています。
肋骨が開く → 横隔膜が平坦化 → 内臓支持力が低下 → 下垂が進行
つまり、“肋骨の角度と可動性”=内臓のハンモック。
肋骨が開いている人ほど、内臓は下へ“逃げやすい”構造になっているのです。
「リブフレア」は、肋骨下部が常に外側に張り出している状態。
女性に多いその原因は、
胸式呼吸(横隔膜が使えていない)
猫背または反り腰の姿勢
腹横筋・内腹斜筋の弱化
筋膜の癒着(肋骨周囲)
リブフレアの人は、腹圧の保持ができず、内臓が下に落ちるリスクが高いのです。
この連鎖を断ち切るには、**“肋骨の可動性を回復させる”**ことが第一ステップです。
方法:
仰向けで膝を立て、鼻から息を吸って肋骨を広げ、
吐きながら**“肋骨を中央へ折りたたむように”**締める。
効果:
横隔膜の収縮を引き出す
肋骨をしなやかに可動させる
内臓の“持ち上げ反射”を促進
猫背・反り腰を避け、骨盤を床に対して水平に保った上で、
肋骨を“内旋(しぼり込む)”することで、腹圧のドームを再形成。
筋トレエステ銀座では、
肋骨・横隔膜周囲の筋膜を手技でリリース
同時にEMSで腹横筋・内腹斜筋を活性化
呼吸誘導により神経と筋肉を再統合
→ “支えるお腹”が自然にできる身体へ
“くびれ”とは脂肪量だけではなく、
内臓の高さ × 肋骨の締まり × 骨盤位置の相対的構造美。
肋骨が緩んでいては、いくら痩せても“締まりのない体型”になります。
内臓下垂を改善したいなら、まず肋骨の開きに目を向けましょう。
「肋骨=ボディラインの額縁」
この“額縁”が開いていれば、中の“絵”=内臓の位置は常に下がります。
呼吸・肋骨・横隔膜の連動を整えることが、
真の美しい体型の「設計図」となるのです。
Bordoni B, Zanier E. (2013). “Anatomic connections of the diaphragm: influence of respiration on the body system.” J Multidiscip Healthc.
Neumann DA. (2010). Kinesiology of the Musculoskeletal System
藤本靖(2022)『呼吸で体幹から整える』ワニブックス
佐藤青児(2019)『肋骨を締めるとウエストが細くなる』宝島社
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✓ 肋骨と内臓の位置関係を整える専門手技
✓ 呼吸誘導 × 筋膜調整 × EMSの融合アプローチ
✓ 猫背・反り腰改善にも効果的
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