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リバウンドしてはいけない医学的・科学的理由とは?成功するダイエットに必要な本質を解説

2025年6月2日

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スポーツEMSトレーニング

リバウンドしてはいけない医学的・科学的理由とは?成功するダイエットに必要な本質を解説

はじめに

「一度は痩せたけれど、気づけば元通り…」
このような“リバウンド”の経験を持つ人は、実に日本人ダイエット経験者の約7割にのぼるとされています(厚生労働省・国民健康・栄養調査より)。
しかしこのリバウンド、ただ体重が戻るだけではありません。
医学的・生理学的には、代謝機能の悪化、ホルモンバランスの乱れ、慢性炎症の進行など深刻な問題を引き起こす可能性があるのです。

本記事では、リバウンドのメカニズムとそのリスクを科学的に解説し、持続的に健康な身体を維持するために必要な戦略をお伝えします。


1. リバウンドの本当の意味とは?

▶ リバウンドは「体脂肪の増加」である

単なる「体重の増加」とは異なり、リバウンドは筋肉量の低下を伴う体脂肪の急増が起きやすくなります(Dulloo et al., 2015)。

特に、極端な食事制限で減量した場合、基礎代謝量が著しく低下し、脂肪よりも筋肉が先に失われてしまいます。その状態で元の食生活に戻すと、以前よりも太りやすい体質になるのです。


2. リバウンドが身体に与える科学的ダメージ

① ホルモンバランスの乱れ

過度なダイエットとリバウンドは、**レプチン(食欲抑制)とグレリン(食欲促進)**という食欲ホルモンに影響を与え、慢性的な過食傾向を招きます(Sumithran et al., 2011)。

② インスリン抵抗性の悪化

体脂肪の急増により、内臓脂肪が蓄積し、インスリン抵抗性が上昇。
結果、糖尿病や脂質異常症のリスクが高まります(WHO, 2021)。

③ 慢性炎症の促進

リバウンド後に増加する脂肪組織は、**炎症性サイトカイン(IL-6やTNF-α)**を放出しやすくなり、全身の慢性炎症を助長。
この炎症は、がん、認知症、うつ病など多くの疾患と関係しています(Hotamisligil, 2006)。


3. なぜ日本人女性はリバウンドしやすいのか?

  • 和食離れと糖質中心のダイエット

  • 運動不足・筋肉量の低下

  • 過剰な自己流ダイエット文化

特に日本人女性は、もともと筋肉量が少ない体質であることに加え、低体温・低代謝傾向にあります。過度な摂取制限でリバウンドすると、その代謝機能の低下が加速します。


4. リバウンドを防ぐには「筋肉」と「神経系」へのアプローチが必要

近年注目されているのが、EMS(電気刺激療法)による筋力維持と代謝改善です。

▶ EMSとは?

EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気信号により筋肉を自動的に収縮させ、筋トレと同様の効果を得る医療/スポーツ技術です。

▶ EMSでリバウンド体質を改善できる理由

  • 筋肉量の維持・増加 → 基礎代謝UP

  • 交感神経の活性化 → 脂肪燃焼スイッチのON

  • 下半身・体幹のインナーマッスル強化 → リバウンドを防ぐ姿勢改善効果

実際、EMSトレーニングを導入した肥満者では、リバウンド率が大幅に低下した報告もあります(Kemmler et al., 2010)。


5. リバウンドしない体づくりのポイント

項目 内容
筋トレ・EMS 毎週2〜3回のEMS刺激で基礎代謝維持
タンパク質摂取 筋肉合成をサポート(体重1kgあたり1.2g以上が目安)
腸内環境改善 発酵食品・食物繊維を積極的に摂取
自律神経の安定 ヨガ・呼吸法・温活を生活習慣に組み込む

まとめ:リバウンドは「代謝崩壊の引き金」。防ぐには筋肉と神経を守れ

一時的な体重減少にこだわるのではなく、筋肉と代謝を守る=太りにくい体を育てることが、真のダイエット成功です。

リバウンドの医学的・科学的リスクを理解し、食事・運動・EMSを通じて“代謝の資産”を積み上げることが、唯一の正解と言えるでしょう。


引用・参考文献

  • Dulloo AG, et al. (2015). “Pathways from weight loss to weight regain: the role of metabolic and behavioral adaptations”. Obesity Reviews.

  • Sumithran P, et al. (2011). “Long-term persistence of hormonal adaptations to weight loss”. New England Journal of Medicine.

  • Hotamisligil GS. (2006). “Inflammation and metabolic disorders”. Nature.

  • 厚生労働省. 「令和4年国民健康・栄養調査」.

  • WHO Obesity and Overweight Factsheet. (2021).

  • Kemmler W, et al. (2010). “Health benefits of whole-body electromyostimulation: a systematic review”. European Journal of Applied Physiology.