2025年7月22日
私たちの身体は「意思とは関係なく動く」生命活動(呼吸・心拍・血圧・消化など)を、“自律神経”というシステムによってコントロールしています。
筋トレエステ銀座では、EMS(電気筋肉刺激)を美容・筋力だけでなく、
神経系のバランス調整にも活用するプログラムを導入しています。
そのカギを握るのが、副交感神経と自律神経の正しい理解です。
自律神経は、以下の2つから成り立ちます:
種類 | 主な働き | 状態 |
---|---|---|
交感神経 | 緊張・ストレス・活動モード | 心拍↑ 血圧↑ 筋緊張↑ |
副交感神経 | リラックス・回復モード | 心拍↓ 消化↑ 睡眠・修復 |
この2つがシーソーのようにバランスを取り合うことで、体内環境(ホメオスタシス)が保たれます。
脳幹(とくに延髄・橋)
→ 主に「迷走神経(第10脳神経)」から発して、
心臓・肺・胃腸・肝臓・膵臓などの内臓全般に分布します。
仙髄(骨盤のあたりの脊髄)
→ 泌尿器・生殖器・腸(下行結腸~直腸)などを調整
これらが迷走神経ルートや骨盤神経ルートを通じて、
体内のリラックスシステムをつかさどるのです。
EMSは電気的に筋肉を収縮させる技術ですが、実は筋肉を支配する神経にも作用します。
中でも以下の理由から、副交感神経の活性化にも貢献すると考えられています:
胸部・腹部の横隔膜や内臓筋膜
耳の後ろ・首まわり・肩甲帯周辺の筋膜
これらは迷走神経のルートや関連筋に非常に近いため、
EMSで刺激することで副交感神経トーン(活性度)が高まる可能性が報告されています。
参考文献:K. Giggins et al., Neuroscience & Biobehavioral Reviews, 2013
「低周波刺激により迷走神経経路を通じた副交感神経優位状態が誘導されうる」
EMSで筋肉を収縮・弛緩させることは、リンパ・血流の促進(筋ポンプ作用)につながります。
この作用は、圧受容器(バロレセプター)を介して副交感神経を優位にし、
心拍や血圧の調整機能が整う方向に働きます。
慢性ストレスで交感神経が過剰になると、
筋肉が硬直し、呼吸が浅くなり、自律神経が乱れます。
EMSによって筋肉の緊張をほぐすことで、脳のストレスセンター(扁桃体・視床下部)へのフィードバックが改善され、“緊張をゆるめる神経回路”が再び働き始めるのです。
寝つきが悪い・眠りが浅い
常に緊張していて肩こり・食欲不振がある
疲れが抜けにくく、やる気が出ない
PMSや更年期による自律神経の不調がある
呼吸が浅くなっている感覚がある
EMSは、単に筋肉を刺激するツールではありません。
脳・神経・内臓にまで間接的にアプローチする「神経調律」の一環として、
とくに現代人の自律神経ケアにおいて、非常に有用な選択肢になりつつあります。
当サロンでは、医師・看護師・理学療法士による医療監修のもと、
自律神経バランスを意識したEMSメニューをご提案しています。
カウンセリングで脳疲労・睡眠・ホルモンバランスもチェックし、
必要に応じて呼吸誘導・マインドケアも組み合わせた“神経を整えるEMS”を提供しています。
③【EMSの真実】知性は、身体に宿る─本物を知る人が辿り着く“沈黙の筋肉”へのアプローチ
④猫に小判 ─ 高性能EMSも、使いこなしてこそ“意味”がある
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