2025年6月6日
以下は、東洋医学の観点から、現代人が抱える代表的な症状と、それらを改善するための主要なツボを紹介する記事です。
東洋医学では、人体には「経絡」と呼ばれるエネルギーの通り道があり、その上に「経穴(ツボ)」が存在すると考えられています。ツボは、気血の流れを調整し、臓腑の機能を正常化するための重要なポイントとされています。現代の研究でも、ツボ刺激が自律神経系や内分泌系に影響を与えることが示されています。
症状の背景:長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による姿勢不良が原因。
対応するツボ:
肩井(けんせい):肩の中央部に位置し、肩こりや首のこりに効果的。
風池(ふうち):後頭部のくぼみにあり、頭痛や眼精疲労にも有効。
メカニズム:これらのツボを刺激することで、筋緊張の緩和や血流改善が期待されます。
症状の背景:筋力低下や姿勢の悪さ、過度な負荷が原因。
対応するツボ:
腎兪(じんゆ):腰部に位置し、腎機能の強化や腰痛の緩和に効果的。
委中(いちゅう):膝の裏にあり、腰から下肢の痛みに対応。
メカニズム:ツボ刺激により、筋肉の緊張を和らげ、神経の興奮を抑制します。
症状の背景:ストレスや視覚の過労が主な原因。
対応するツボ:
太陽(たいよう):こめかみに位置し、頭痛や眼精疲労に効果的。
合谷(ごうこく):手の甲にあり、全身の痛みやストレス緩和にも有効。
メカニズム:ツボ刺激が自律神経のバランスを整え、痛みの感受性を低下させます。
症状の背景:食生活の乱れやストレスが影響。
対応するツボ:
天枢(てんすう):おへその両側に位置し、腸の動きを活性化。
足三里(あしさんり):膝下にあり、消化機能の改善や全身の活力増進に効果的。
メカニズム:消化器系の神経反射を刺激し、腸の蠕動運動を促進します。
症状の背景:自律神経の乱れや精神的な緊張が原因。
対応するツボ:
神門(しんもん):手首の内側に位置し、心の安定や不眠の改善に有効。
内関(ないかん):前腕にあり、心身のリラックスを促進。
メカニズム:ツボ刺激により、副交感神経が優位になり、リラクゼーション効果が得られます。
近年、ツボ刺激の効果についての科学的研究が進んでいます。例えば、足裏の特定のツボを刺激することで、対応する臓器の血流が増加し、体表温度が上昇することがサーモグラフィーによって確認されています。
また、ツボ刺激が脳内のオピオイド系やオキシトシンの分泌を促進し、痛みの緩和やストレスの軽減に寄与することも報告されています。
『東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム』山本高穂、大野智(講談社)
『8つのツボで30の病気を治す本』高橋徳
『経絡・ツボの教科書』兵頭明
『図説東洋医学基礎編』学習研究社
東洋医学のツボ療法は、現代人が抱えるさまざまな不調に対して、効果的なセルフケアの手段となり得ます。科学的な研究も進み、その有効性が徐々に明らかになってきています。日常生活にツボ刺激を取り入れることで、健康維持や症状の緩和が期待できます。
筋トレエステ銀座では、このツボ療法を応用してツボに直接EMS電気刺激を与えて科学的にツボを刺激します。やってみたい方は、ぜひどうぞ。