2025年6月8日
春の風が吹き抜ける、私立・帝国女学院高校。
桜が咲く校門前で、ひときわ目立つ制服姿の少女がひとり、佇んでいた。
彼女の名前は――
電脳寺エレ子(でんのうじ・えれこ)
コードネーム:エレキちゃん
特別な事情で「機密指定・鍛錬転校制度」により転入してきた、
――筋電気刺激搭載型・実験的強化女子高生だった。
ホームルーム開始5分前。
クラスのアイドル・如月ルナが、エレキちゃんに話しかける。
「ねぇ、新人さん?そのカチューシャみたいなの、なぁに?」
「これは……脳波制御式EMSインターフェース。つまり、ビリビリトレーニング装置です」
「えっ、ビリビリ?トレーニング? 女子高生が?」
その瞬間、突然エレキちゃんの太ももがピクッと動く。
「…あ、設定ミス。スクワット60回分、誤作動起動しちゃったみたいです」
「え、えええぇええーーっ!?」
彼女は立ったまま、見事なスクワットを高速でこなした。
しかも表情ひとつ変えずに。
「……ふう、完了。これが自動筋電学習モードです」
実は、エレキちゃんの体には最新の全身EMSスーツが埋め込まれている。
それは、宇宙飛行士やリハビリ患者の筋力維持に使われているものを、
より美的・日常向けに応用した超最新技術。
しかもこのスーツ、感情連動式。
怒ると胸筋がバキバキ、照れると腹筋がバチバチ、
好きな人を見るとヒップが全自動でプリッと引き締まる仕様なのだ。
そんな体で、普通の高校生活が送れるわけがない。
ある日、校内で開催される「筋トレ部VSチアリーダー部」の異種競技大会。
なぜかエレキちゃんは、無所属のくせに“両者代表”として出場させられることに。
競技内容は――
EMSスクワット対決
電気風呂長時間耐久
高速バーピー+告白対決(謎)
エレキちゃんはすべての試合でピリピリ光りながらも、なぜか圧勝。
観客たちは言った。
「すごい…あの子、筋肉だけじゃなく、青春をビリビリしてる…!」
放課後、屋上で一人たたずむエレキちゃん。
「普通の女の子みたいに、友達と笑い合いたいだけなのに……」
その背中に、如月ルナが声をかける。
「ねえ、次の大会、一緒に出ようよ。今度は、**チーム“ビリビリ☆女子”**でさ」
エレキちゃんの体が、ぽっ…と反応する。
ピピッ。
ヒップが引き締まりました(※照れた合図)。
「…うん、よろしくお願いします」
こうして、ビリビリでちょっぴり切ない、けど爆笑できる青春が始まった。
PubMed – Neuromuscular Electrical Stimulation (NMES)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=neuromuscular+electrical+stimulation
NASA – Astronaut Muscle Atrophy Countermeasures
https://www.nasa.gov/hrp/body-in-space
MIHA BODYTEC公式サイト(EMSスーツ技術企業)
https://www.miha-bodytec.com
筋トレエステ銀座:EMSボディケア研究とエンタメ融合プロジェクト(仮想)