2025年6月8日
「首を鳴らすとスッキリする」
「背骨を矯正してもらって動きやすくなった」
「関節をポキッと鳴らしたら痛みがなくなった」
――これらの“スッキリ感”の正体は何でしょうか?
実は、**それは骨や関節が本当に整ったからではなく、「神経系が一時的に錯覚している」**にすぎないのです。
関節を鳴らすと「可動域が広がった!痛みが減った!」と感じますが、それは以下の神経生理学的現象によって説明されます:
ボキッという音は、関節包内のガス(主に窒素)が急速に圧力変化して発生する「キャビテーション」現象。
このとき、関節の伸展受容器が一時的に刺激され、脳が“動きやすくなった”と錯覚する。
つまり、「音」そのものが効果ではなく、「神経刺激による脳の一時的バグ」。
強い関節刺激により、脳幹や脊髄レベルでの運動ノイズ(誤作動)を一時的に抑制
結果的に、一時的な“動かしやすさ”や“軽さ”を感じる
関節を強く動かす刺激により、交感神経系がリセットされ、自律神経バランスが一時的に整う
脳内の鎮痛物質(エンドルフィン)が分泌され、「痛みが取れた」と錯覚
「関節キャビテーション」は一時的な神経効果であり、持続的な整形学的アライメント変化は見られない
(Source: Kawchuk GN, et al. Spine Journal, 2015)
過剰な関節スラストは、靭帯弛緩・不安定性・二次的機能障害を招く
(Source: Herzog W, et al. Clinical Biomechanics, 2011)
慢性的に首を鳴らす人は、頸椎不安定症、感覚鈍麻、椎骨動脈圧迫のリスクが高い
(Source: Haldeman S, Spine, 2002)
関節を鳴らして「動かしやすくなった」と感じるのは、神経制御が一時的に麻痺した状態です。
偽の可動域 | 真の可動域 |
---|---|
関節を鳴らした直後だけ動きやすい | 動作中に安定して力が出る |
方向が偏っている(例:前屈だけ深い) | 全方向に動作が統合されている |
神経制御が乱れている | 固有感覚・運動連鎖が機能している |
長年「バキバキ」やっている人に、以下の傾向が多く見られます:
🔻 関節不安定症(靭帯がゆるむ)
🔻 深部筋(インナーマッスル)の機能停止
🔻 固有感覚の錯乱 → バランス感覚や歩行の歪み
🔻 自律神経失調(=いつも疲れている)
体は「動かすほど整う」
骨格は筋肉が支配している。筋肉は神経が支配している。
したがって、筋肉×神経の連動性を高めることが、本当の意味での“整った身体”をつくります。
私たちは、“電気で筋肉を再教育する”EMSメソッドを採用しています。
それは、単なるマッサージや関節操作では届かない、神経ー筋系の深部から“動く力”を呼び覚ます方法です。
✅ 慢性的に首・腰を鳴らすクセがある
✅ 可動域はあるのに、動作が不安定
✅ ボキボキ整体のあと、いつも疲れる
✅ スポーツや日常動作に違和感がある
関節が鳴る音より、筋肉が動く感覚を。
あなたの身体を“錯覚”ではなく“本質”で整えるなら、筋トレエステ銀座へ。
骨を「ポキッ」と鳴らす前に、
筋肉を「ビリッ」と動かしてみませんか?