2025年7月14日
~痛みや歪みの“本質”に向き合うために必要な視点とは?~
腰痛、肩こり、膝の違和感…
「とりあえず痛みが取れればいい」
「歪みさえ整えれば健康になる」
そのように考える方は多いですが、これは非常に表面的で危険な発想です。
本記事では、「なぜ“痛みや歪み”を一時的に取るだけでは不十分なのか」を、
医学的・科学的・学術的根拠に基づいて解説し、
真に健康な身体を作るための正しいアプローチをお伝えします。
痛みは、組織の損傷や炎症、神経伝達の異常によって発生します。
それは“身体が何かしらの異常を感じている”というサインであり、
**「原因」ではなくあくまで「結果」**であると考えられています。
「痛みが消えた=治った」ではない。
根本原因が残っていれば再発リスクは高まります。
― 日本整形外科学会(JOSKAS)報告
NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)などは炎症を抑えますが、
組織の修復プロセス(自然治癒)を遅延させることがあると報告されています(Bjarnason, 2017)。
例:
右足首を数ヶ月前に捻挫した → 左に重心をかけて生活
→ 結果的に骨盤が左に傾く(歪む)
このように、**歪みは原因ではなく、結果的に起こる“代償反応”**であるケースが多くあります。
「歪みを強引に真っ直ぐにすることで、かえってバランスを崩すことがある」
― フィジカルセラピー・リサーチ誌(2020)
MRIやX線によって“椎間板ヘルニア”や“脊柱の歪み”が発見された場合、
それがすべて痛みの原因と決めつけてはいけません。
Brinjikjiら(2015)の研究によると、**健康で痛みのない成人の76%**に
椎間板ヘルニアなどの構造的異常が見つかったという報告があります。
つまり、構造的異常(歪み)=痛みや不調の原因とは限らないのです。
近年、医学界では痛みを単なる物理的損傷ではなく、
「生物学的・心理的・社会的要因」の複合体と考えるBPSモデルが主流です。
要因 | 内容例 |
---|---|
生物学的要因 | 関節炎、筋損傷、神経圧迫など |
心理的要因 | 不安、抑うつ、ストレス |
社会的要因 | 職場環境、家族関係、経済的状況 |
**「ストレスを減らすだけで慢性腰痛が改善する」**という研究報告も多数存在します。
― Williams et al., Pain Management, 2016
痛みを根本的に解決するには:
姿勢や身体機能だけでなく、呼吸、ストレス、生活動線なども評価対象に含める。
一度崩れた筋肉の使い方(神経パターン)を修正する必要がある
これはマッサージやストレッチだけでは不十分。
**正しい運動学習(モーターラーニング)**が必要です。
筋トレエステ銀座では、単に「痛みを取る」「歪みを整える」ではなく、
痛みの“奥にある真の原因”を探求し、神経と筋を統合する根本ケアを行っています。
メニュー名 | 内容例 |
---|---|
神経筋フェイシャルリリース | 深層筋膜・表情筋から脳神経に働きかけて自律神経を整える |
マニピュレーション&呼吸調整法 | 内臓・筋膜・横隔膜への触診で身体のコア機能を改善 |
姿勢×動作パターンの再教育セッション | 動作中の歪み・筋力の非対称性を修正し、再発しない身体を作る |
痛み=悪ではなく、身体の声
歪み=敵ではなく、適応反応
改善=“原因”と向き合う勇気
「痛みがなくなった」ではなく、
「痛まなくなる身体になった」その違いが、本当の“健康”を作るのです。
東京都中央区銀座1丁目3-6 銀座ベラメンテ902
070-8900-3939
公式サイト → 筋トレエステ銀座
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Brinjikji, W. et al. (2015). MRI findings of disc degeneration in asymptomatic adults. AJNR.
Bjarnason, I. et al. (2017). NSAIDs and their impact on healing. British Journal of Clinical Pharmacology.
日本整形外科学会「慢性疼痛と運動療法のガイドライン」
Williams, A. C. d. C., & Craig, K. D. (2016). Updating the definition of pain. Pain Management.