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古事記と日本書紀 — 概要と違いを徹底比較

2025年12月7日

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古事記と日本書紀 — 概要と違いを徹底比較

はじめに

日本のルーツを知るうえで欠かせない古典文献――「古事記」と「日本書紀」。両者は「記紀(きき)」と呼ばれ、日本神話や初期日本史の基礎を成しています。しかし、一見似ているようで、その目的や文体、内容の詳細には大きな差異があります。本記事では、両者のサマリーと違いを整理し、それぞれどう読み分けるべきかを解説します。


古事記とは — 日本最古の“神話 + 史書”

基本情報

  • 完成年:712年

  • 編纂者:太安万侶(筆記)、語り手として口授を受けたとされる稗田阿礼

  • 形式・文体:上・中・下の3巻構成、漢字(古代日本語に即した当て字/万葉仮名的な「和語漢字」)による“変体漢文”体

  • 内容範囲:天地開闢(神代)から、初代神武天皇〜第33代 推古天皇の時代までの神話・伝承と初期天皇の記録

特徴・魅力

  • 神話と歴史の融合:創世神話(島の生成、神々の誕生)、神々の物語から始まり、その後人間(天皇および古代豪族)の系譜・逸話へと“神代から人代への連続性”が語られる

  • 物語性・詩性:神話、歌(和歌や詩歌)、神々の会話といった要素が多く、“読み物”としての魅力が強い。古代日本語の響き・情感が感じられる

  • 日本的アイデンティティの根源:神道や土地信仰、古代の価値観、文化・宗教的原理が詰まっており、日本人の精神文化の起点とされる


日本書紀とは — 正史としての“公式歴史書”

基本情報

  • 完成年:720年

  • 編纂者:主に 舎人親王 を中心とした皇族・官僚ら

  • 形式・文体:全30巻 + 系譜1巻 の大著、すべて 漢文(古代中国の正史体)

  • 内容範囲:天地開闢から始まり、持統天皇(またはそれに近い時代)までの神話・古代史・天皇の系譜・政治史・外交・国内統治の記録

特徴・役割

  • 正史・公式記録:当時の朝廷が国としての正統性や統治の正当性を示すために編纂。制度や系譜、治世、外交、国内統治などが体系的に整理されている

  • 編年体で時系列重視:出来事を年代順に記す「編年体」。神話から始まり、天皇ごとの治世・事件・行政・外交等が淡々と記録される

  • 外交・国際アピール文書:漢文で書かれていたため、当時の中国・朝鮮半島など国際社会向けの「公的文書」としても機能。日本という国の歴史・正統性を内外に示す目的があった

  • 複数の系譜・異説を併記:各地の豪族伝承、異なる伝承が混在していた情報を整理・取捨選択しつつ、可能な限り多くの説を収録。言わば「当時の史料を網羅しようとした百科事典的歴史書」


古事記と日本書紀の「違い」を徹底比較

項目 古事記 日本書紀
成立年 712年 720年
統一編纂者 太安万侶 等 舎人親王ら皇族・官僚
分量/構成 全3巻 全30巻+系譜1巻
文体 日本語的な漢字文(変体漢文/万葉仮名混在) 純粋な古代漢文
目的/性格 国内向け、神話・伝承と物語的歴史 正史・公的歴史/外交・国際向けの歴史記録
内容の重心 神話・伝説/天皇・豪族の「伝承と物語」 天皇系譜・政治史・外交・制度・年代記録
物語性 高い(神話、歌、詩的表現、ドラマ性) 比較的淡々、事実記録中心

なぜ「記紀」2冊に分けられたのか — 背景と目的の違い

  • 当時、日本は中央集権化・統治体制の整備を進めており、「天皇の正統性」「国としての統一した歴史認識」が求められていた。

  • その一方で、日本独自の神話、口承伝承、古来からの文化や信仰、土地ごとの物語──これらを保存・伝承するニーズも強かった。そこで、「国内文化の基盤となる物語」と「国家としての公式歴史」を分けて整備する必要があったと考えられる。

  • さらに、当時の国際環境(周辺国との外交、文化交流)も踏まえて、漢文で公式文書として通用する歴史書が不可欠だった。これが「日本書紀」の編纂理由の一つ

つまり、両者は目的が重なりながらも、「民族の物語としての日本」と「国家としての日本」の双方を同時に成立させるための“二本柱”として作られたのです。


どちらを読むべきか? — 用途別おすすめ

「日本の神話・文化・精神性」を知りたい人 → 古事記

  • 神話、伝説、古代の世界観、民族のルーツ、日本人の価値観・感性を知るにはうってつけ。

  • 歌や詩、神々の物語を通じて、“日本的な言葉の響き”や“古代の感性”に触れられる。

「日本の初期国家の制度・歴史・外交関係」を知りたい人 → 日本書紀

  • 天皇の系譜、統治体制、政治・外交、国際関係、年代順の記録として読みやすく、学術的・歴史学的価値が高い。

  • 他国の歴史書との比較研究、古代日本の制度史研究には必須の資料。

ベースとしては両方読むのが最良

  • 「記紀神話」と呼ばれる共通神話部分や、両書の差異(同じ神話でも語られ方や登場人物の呼称が異なる場合がある)は、“比較読む”ことでより深く理解できる

  • 民俗学、宗教史、文化史、政治史など、多角的な視点で“日本という国の成り立ち”に迫るなら、両方を手元に置くのが望ましい。


結論:記紀は二本でこそ完成する — 日本文化と国家史の両輪

古事記と日本書紀は、それぞれが「日本人のルーツを伝える物語」「国家の正統性を示す歴史書」という異なる役割を持つ書物です。両者を併せて読むことで、私たちは日本という国の“魂と制度”を、神話から制度史まで包括的に理解することができます。

―― たとえるなら、古事記は「民族の根っこ」にあたる太い木の根。日本書紀はその木の幹と枝葉。どちらもあって初めて、私たちが今立っている“日本”という大樹の全体像が見えてきます。


参考文献/情報ソース

  • 古事記と日本書紀の違いを解説する一般向け解説

  • 日本書紀の成立背景や目的、制度史としての価値

  • 古事記の神話・文化的側面、詩性・物語性

  • 記紀を比較する意義と、両者の共通点・相違点


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