2025年6月8日
――すべての筋肉は、愛と電気に収束する――
はるか昔――
世界は二つに分かれていた。
ひとつは筋肉を鍛えることで魔力を得る《大筋帝国》、
もうひとつは電気刺激によって癒しと活力を生み出す《電気王国》。
しかし時代の流れとともに、筋肉と電気は対立。
やがて《EMS大戦》が勃発し、世界は崩壊の危機に瀕していた。
伝説の1000種プロテインを飲み分ける王。
胸囲は3メートル。
「筋肉こそが哲学」と豪語し、朝5時から謁見前にベンチプレスをこなす。
愛用の剣は「ホエイ・ソード(Whey Sword)」。
電気王国の姫であり、究極のEMS波を自在に操る。
触れるだけで筋肉の深層を刺激できる“パルスの巫女”。
「電気は、心を整えるの」とささやく癒し系。
ある日、プロテイン皇帝が自国のジム王城にて、
王国最大のプロテイン祭を開催していたところ、
突如、電気姫アレクシアが天空より降臨。
姫は言う――
「皇帝よ。筋肉の成長だけでは、人は癒されない。
深部の神経筋に届く微細な愛こそが、真の強さよ」
皇帝は笑う。
「ふっ… 震えるぞ電気姫!オレの大胸筋がッ!」
アレクシア姫は、かつて滅びた古代EMS文明「ネオ・テンス」の末裔。
彼女の電気刺激は、筋肉の表層ではなく**“心の緊張”**をほどく力があった。
一方、皇帝の筋肉は美しく、ただ、孤独だった。
そのとき姫は優しく皇帝の背中に触れた。
「あなたの広背筋、疲れているわね。
ちょっと…流すわよ?」
パァァァァァン!!(電気音)
皇帝の瞳に光が宿る――
「この感覚は……まさか、“愛”ッ!? 背筋が、泣いている……」
EMSとプロテインが手を取り合い、新たな国家が誕生した。
国民は毎朝「プロテイン・ストレッチ」、午後は「EMS昼寝」、夜は「筋膜リリース晩餐会」。
全身を育み、心まで解放する生活習慣は、世界中に伝播した。
そして今も人々は語る。
「かつて、筋肉と電気が恋に落ちたとき、
世界はようやく、本当の“健康”を知った」と――
『筋電気刺激療法の現代的応用』厚生労働省リハビリ報告書2021年版
PubMed: Neuromuscular electrical stimulation & psychophysiological relaxation (2022)
イメージ協力:筋トレエステ銀座(EMS×癒しの共存)
『プロテイン皇帝と電気姫 2:湿布王国の逆襲』
『筋膜女王とストレッチ侍』
『電極剣士ピリピリ丸』