2025年6月9日
EMSは“ラクして筋トレ”“筋肉に電気でアプローチ”として話題ですが、医師の視点なしでは、その本質は見えづらいもの。本記事では、クリニック現場や研究の最前線にいる医師のコメントを通して、EMSの真価と限界に迫ります。
「EMSはリハビリの初期段階で、筋萎縮防止に非常に有用です」
— 欧州理学療法協会ガイドラインに関わった理学療法専門医
「EMSは筋膜レベルの深層筋にアプローチできるのは、従来のトレーニングでは難しかった点です」
— 米国整形外科医協会AAOS 理学療法部門長
ICUでの筋萎縮予防やCOVID‑19患者への活用も注目されています
Patellofemoral痛に対するNMES研究では、「プログラム組み込みで回復促進」効果あり
医療痩身クリニックの小池医師は、
「医療EMSは高周波で体幹のインナーマッスルにアプローチでき、基礎代謝アップや冷え・むくみにも期待できます」と解説
「EMS単体では筋肥大の効果は限定的です。あくまで補助的な位置づけが妥当」(整形外科医・ドイツ)
「筋肉が収縮しても、負荷がなければ筋肥大は見込めません」
— 米国南カリフォルニア大学教授 Bob Girandola 博士
「電気刺激は血流改善・鎮痛には使えるが、長期的な機能改善には運動療法との併用が必要」
— 米国理学療法プロ監修によるガイドレビュー
皮膚の刺激・神経障害・表層筋の過剰収縮など、医師は刺激強度・頻度を慎重に管理する必要があると訴えています
観点 | ポジティブな声 | ネガティブな声 |
---|---|---|
筋萎縮/リハビリ | 「EMSは代替手段として有用」 | — |
筋肥大/筋トレ | 「深層筋に効果あり」 | 「負荷がなければ限界がある」 |
鎮痛効果 | 「血流・痙攣・浮腫に効果」 | 「プラセボ報告も多く、単体では科学的根拠不足」 |
安全性 | — | 「適切な刺激設計・資格者による施術が重要」 |
利用者の誤認を防ぐため
医療・保険との境界を明示し、誤表示を回避するため
EMSの価値を最大化し、ネガティブをコントロールするため
この視点があれば、誇張と誤解にまみれないEMS普及が可能になります。
高周波・医療用EMS機器を使用し、安全性・効果を担保
負荷訓練へのステップと併用で筋肥大と機能改善を両立
リスク説明・FAQ・禁忌事項を全メニューに組み込み
医師・理学療法士による監修と連携態勢を完備
結果、「安心感」と「信頼性」が高いサービス提供が可能になります。
Prof. Dr. Bernd Wegener, “Expert Interview on EMS and Orthopedic Problems”
Benedetti F., Melzack M.ほか、電気療法の科学・プラセボ効果研究
Dr. 小池慶太郎(医療ボディクリニック)、医療EMSの解説
Bob Girandola Ph.D., 米国研究者のEMS限界指摘
Leon Popovitz 他、ACL痛に対するEMS・理学療法の比較試験
本記事で明かしたように、EMSは宝でも武器でもなく、正しく使えば有効だけれど、誤用・誤解で怖い道具にもなるものです。
筋トレエステ銀座では、医師の本音を語れる透明性が、施術としての価値につながると考えています。
筋トレエステ銀座の株主には、医療従事者がいます。医師、看護師、薬剤師のそれぞれの知見と学術的視点を取り入れながら更なるEMSマシン開発及びプログラム開発に挑戦中です。