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世紀の大発見!生体電位の発見者は誰?

2025年12月24日

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生体電位の発見者は誰?

ルイジ・ガルヴァーニと「動く体の電気の秘密」

人間の体は筋肉だけで動いているわけではありません。
筋肉や神経の働きはすべて 電気信号(生体電位) によって制御されています。
その発端となる発見をしたのが、18世紀のイタリアの医師・研究者、
ルイジ・ガルヴァーニ です。

この記事では、

  • ガルヴァーニってどんな人物?

  • なぜ生体電位を発見できたのか?

  • どんな実験をしたのか?

  • なぜ重要なのか?

  • 医学や筋トレ・電気刺激との関係

まで丁寧に解説します。


ルイジ・ガルヴァーニとは?

ルイジ・ガルヴァーニ(1737-1798)は、イタリア・ボローニャ生まれの医師、解剖学者、物理学者です。
医学を学び、解剖学や生理学を研究していた彼は、後に生体の電気的な性質(電位)を発見した人物として知られています。

  • 医学博士号を取得後、ボローニャ大学の講師・教授となる

  • 主に神経・筋肉・解剖学の分野で研究

  • 自身の研究室で電気機器を用いた実験を行った

ガルヴァーニの研究は、現代で言うelectrophysiology(電気生理学)の基礎を築いたものとされています。


なぜガルヴァーニは「電気」を発見できたのか?

1. 研究環境と好奇心

ガルヴァーニは解剖学・生理学に深い関心をもっていました。
当時、電気はまだ未知の領域であり、稲妻や人工的な電気(静電気機械、ライデン瓶)などが研究対象になっていました。

彼は筋肉と神経の関係を研究しながら、電気機器を用いて反応を観察していました。


ガルヴァーニの「かえるの実験」とは

ガルヴァーニの有名な発見は、かえるの脚の筋肉反応を観察した実験です。

実験の概要

  • 解剖したカエルの脚を準備

  • 電気機械(静電気装置)や金属製器具を使用

  • 神経や筋肉に金属を接触させると脚が痙攣(けいれん)した

これにより、筋肉が外部の刺激ではなく
“何か内部の電気的な力”で反応している ことが示唆されました。

伝説的な場面として、雷雨の中で神経に金属ばさみが触れた瞬間、
カエルの脚が動いたという観察もありました。

こうした反応から彼は「animal electricity(動物電気)
という概念を提唱します。


ガルヴァーニが見出したもの

ガルヴァーニは、こう結論づけました:

動物の体の中に、本来自分で作り出す電気があり、
それが神経を通じて筋肉に伝わり動きを生む。

これは当時としてはまったく新しい発想でした。

彼はこの成果を、著書
『De Viribus Electricitatis in Motu Musculari Commentarius』
(「電気が筋肉運動に及ぼす力に関する論考」)で公表し、
電気と生命の関係を初めて体系的に示しました。


なぜこの発見が重要なのか?

ガルヴァーニの発見は、次のような大きな影響をもたらしました。


1. 生体電気=神経・筋の基本原理の始まり

彼の研究は、

  • 神経の情報伝達が電気的である

  • 筋肉の動きが電気によって引き起こされる

という理解を生み、
現代の神経科学・筋生理学の基礎になりました。


2. 電気の研究革命(後の電池発明へ)

ガルヴァーニの理論に異を唱えたのが物理学者の
アレッサンドロ・ボルタ でした。

ボルタは、カエルの反応は電気ではなく
異なる金属の相互作用によるものだと主張し、
その後 ボルタ電堆(最初の電池) を発明しました。

この議論は電気の理解そのものを進化させ、
バッテリー・電磁気学・電気技術の発展につながったのです。


ガルヴァーニの人となり

  • 生まれ:1737年9月9日、イタリア・ボローニャ生まれ

  • 職業:医師・解剖学者・物理学者

  • 活躍:ボローニャ大学で教鞭をとる

彼は生涯を通じて、医学と自然科学の橋渡しとなる研究を行い、
晩年に至っても電気と生命の関係の探究を続けました。


生体電位は筋トレとどう関係するのか?

ガルヴァーニの発見は、
神経と筋肉の電気的な連携が動きの本質である
ということを示しました。

現代のEMSや電気刺激療法は、
この**“生体電気の流れ”**を利用して、

  • 筋肉の反応を高め

  • 神経—筋のつながりを活性化し

  • 体の反応性を改善する

という目的で使われています。

つまり、
ガルヴァーニが見た“動物電気”は、
今の電位ケアの原点でもあるのです。


まとめ

  • ガルヴァーニは、18世紀に
    筋肉運動と電気の関係を発見した医師です。

  • カエルの実験から生体電位(animal electricity)を提唱しました。

  • この発見は神経・筋の電気的制御の理解につながり、
    現代の電気刺激療法の礎になっています。


参考文献・出典

  1. Encyclopaedia Britannica — Luigi Galvani: Italian physician & discoverer of animal electricity.

  2. Wikipedia: Luigi Galvani — 《生体電気》の発見史と議論。

  3. Scientia News — Galvani’s discovery details and electrophysiology context.

  4. Stanford/History Today — Galvani’s landmark amphibian experiment.

  5. 大学史資料(University of Bologna) — ガルヴァーニの学術的背景。


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